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井出想野さん (8eyxo62k)2022/8/3 13:24 (No.493816)削除「一年を振り返って#23」
頼れる先輩になっても褪せることのない東ワールドが最高です。そんな東から、伝統ある掲示板を超えてバトンを受けました、医学科6年の井出想野です。
今年もマスクの欠かせない夏となりました。振り返る一年とはどこからどこまでなのか、節目が薄れてそれすら分からなくなってしまいそうです。
今年の東医体は、不意にやってきて不意に消えてしまいました。COVD-19の波に翻弄されながらもバレーを続けてきたこの一年、チームで何かに取り組むことのできること自体が奇跡的なことだと感じます。
4月下旬に東医体の開催が決まった時、参加するかどうか迷いました。方針を話し合うミーティングが始まった時点では、正直、参加しない方の気持ちが強かったです。しかしそのミーティングで、「今はただバレーが楽しい。もっと上手くなっていきたい。」と真っ直ぐで沸々とした目をしながら話す後輩がいました。その目にハッとしました。最近の自分はこんな熱い目つきをしていたか?と問いかけられたようでした。そして、こんな熱くて真っ直ぐな人たちに囲まれながら物事に打ち込める環境って、実はかなり貴重で幸せなものだったのだと気付きました。そう気づくことができたから、東医体への参加を決めることができました。結果的に東医体の開催には至りません出したが、ここまでチームで練習してこれたことに、満足しています。今なお真っ直ぐに進み続けるその後輩にとても感謝しています。ありがとう。
口頭だと自信ないので、文章で感謝を伝えておきたいと思います。
うえっち。1年間キャプテンおつかれさま。チームに足りないところをそっと補ってくれるようなリーダーで、「率先する」と「人に任せる」のバランスが絶妙だったと思います。キャプテンかつセッターという大変な役回りは、高3の時と一緒だったね。最後の一年でやっと同じコートに立てたけど、むしろその分たくさん迷惑をかけてしまいました。これからは最高学年として、のびのびプレーしてほしいです。7年間、一緒にバレーをしてくれてありがとう。
八木。沢山叱って、指摘してくれて本当にありがとう。他人以上に自分に厳しい八木だから、その指摘に応えようと前を向き続けることができました。チャンスを返して八木がクイックを決めた時が1番嬉しい瞬間でした。周囲の人も一緒に熱くさせる八木の魅力をそのままに、突き進んでほしいです。
氷鉋。もはや存在がありがとう。忙しいはずなのにどんどんプレーが洗練されていって、技術的・精神的にチームを力強く支えてくれました。チームで一番技術のあるプレイヤーの一人で、なおかつ後輩思いで、氷鉋の技術が後輩へガンガン還元されていくと思うと頼もしい限りです。
詠大。一緒に東医体を目指してくれてありがとう。持ち前の真剣さと明るい笑顔で、チームを明るくも熱くもしてくれ、隣でカットしてるときも心強かったです。そういう雰囲気を出せる人って以外と今のチームに少なかったから、東医体までチームに残ってくれて本当によかったと思っています。
悠登。縁の下でチームを支えてくれてありがとう。シーズンの途中で急遽主務をやってもらったけど、嫌な顔ひとつせずに完璧にこなしてくれました。トスもレシーブもめちゃめちゃ上手で、なおかつ謙虚で、間違いなくこれからのチーム作りの要です。俺が言えたことじゃないけど、これからは周りを頼りながら自信を持ってプレーしてほしいです。悠登のトスで、うえっちがボコボコ打ってる未来が楽しみです。
聖斗。たくさんの気遣いとアドバイスをありがとう。コート内やベンチ、ダウンの時など、まさとの方から声をかけてくれ、狭まっていた視野が広がりました。悠登と同じく、シーズン途中から会計をきっちり務めてくれました。どんどん忙しくなっていくと思うけど、かっこいいプレーと親しみやすい性格で、チームを支えていってほしいです。
たつろう。伝えるべきことをきっちり伝えてくれてありがとう。達郎の言動からプレーのヒントやきっかけをもらったことが何度もありました。その人に必要なことをその人に合ったやり方で伝えることができて、教えるというか、人を育てるのがとても上手だと思います。今後、達郎が中心となって作っていくチームがほんとに楽しみです。
りくおう。たくさん刺激をありがとう。純粋にバレーが好きで、楽しみながら着実に上手くなっていく姿に勇気をもらいました。最後の半年は、先輩後輩関係なく指摘の声かけをしてくれて、一層緊張感をもってプレーできました。しっかり者で苦労するだろうから、抱え込み過ぎずにのびのびプレーしてね。
よしき。ミスを恐れない姿勢をありがとう。考えたことを発する・行動に移す力がすごかったから、自分のレシーブの調子が悪いときにはよしきにアドバイスを求めたこともありました。「よおおし!」と叫ぶ声は、反対コートまで聞こえるくらい大きくて、チームがめちゃめちゃ盛り上がります。これからのブロックの中心として、周囲と沢山コミュニケーションをとっていってね。
れんじ。素直さ、ひたむきさをありがとう。突き進むタイプかと思いきや、しっかり考えて行動していてこれからが楽しみです。喜ぶときも反省するときも全力になれるってすごい武器だと思います。忙しい中、これからは後輩プレイヤーも気遣っていくことになると思うけど、れんじらしく素直に向き合ってみてね。
れい。新しい風をありがとう。「本気で打ち込める部活」を求めてバレー部に来てくれて、自分も身が引き締まる思いになりました。その言葉通り、プレーはもちろんモップがけなども嫌な顔せず一生懸命やってくれました。この秋~冬シーズンに自分の上達だけを考えて思い切りプレーしてみて欲しいです。
あめちゃん。ノリよく真摯に向き合ってくれてありがとう。一緒に自主練した思い出が懐かしいです。最後の方はたまに呼び捨てされてた気がしますが、それだけ話しやすくて、ありがたい存在でした。最高学年でマネージャーという前例のなさに悩むこともあると思いますが、あめちゃんなら自分らしい貢献の仕方を必ず見つけられると思っています。
りこ・まほ。安心して練習できる環境をありがとう。いつもにこやかなまほと、落ち着いてどっしり構えてくれるりこ。ボールを飛ばしてしまってもがっちりキャッチしてくれて、思い切り練習ができました。
ひとみ・かずは・なゆこ・なつみ。楽しみながら練習を支えてくれてありがとう。21のみんなはバレーが好きなのが伝わってきて、試合中の応援が力になります。みんなから聞こえるナイス!の声はプレイヤーにとってすごく励みになる言葉です。
みなみ・いぶき。今更ながら、バレー部に入部してくれてありがとう。親しみづらい先輩だったと思いますが、毎回練習前にはきれいな雑巾を必ず持ってきてくれて、ありがたい限りでした。今思えば、その雑巾を腰につけたところから練習に向けて気持ちが切り替わっていた気がします。
一緒に引退する皆さんへ。
みゆ。責任をもってチームを支えてくれてありがとう。入部した時から自主練に来てボールを取る練習をしたりと、真面目に部活に取り組む姿が輝いていました。最高学年としての一年は、久しぶりの開催となる東医体を見据えて冷静にマネジメントを考えてくれて、頼もしかったです。
そうび。献身的なサポートをありがとう。忙しいなか部活に来てもらうのは大変だったと思うけど、それを思わせない涼しげな笑顔で、チームをしなやかに支えてくれました。話すととてもノリが良くて、遠征車でも楽しかったのがいい思い出です。
久保。一年生の時に久保に出会い、「頑張る」ってこういう人の事を言うんだな、と人生で初めて気づかされました。熱さ・エネルギッシュさが目立つ久保だけど、もう一つ、自己分析がすごい上手だと思います。自分の目的を明確にできるからこそ、いつも全力で戦える人、いつまでもそんな久保のままでいて欲しいです。熱い6年間をありがとう。
東。正直始めはどんなキャラか掴めなかったけど、今では人間味あふれる東が大好きです。バレーへの向き合い方が僕と似ていたこともあり、精神的な弱音を聞いてもらってました。だからこそ東のナイスプレーは自分事のように嬉しかったし、最後に同じチームでプレーできて本当に頼もしかったです。温かい6年間をありがとう。
五十嵐。何かと消極的な自分に「自主練習しよう」といつもポジティブな言葉をかけてくれました。五十嵐を見てると、「やってみる」ってすごい大事なんだなあと毎度気づかされます。一緒に居ると何かが起こりそうな気がする、そんな予感を抱かせる人だと思います。ワクワクする6年間をありがとう。
笹尾。いるだけでみんな楽しく場が回るような、安心感と信頼感があります。笹尾がいなかったら、17プレイヤーの仲は違った感じになってたでしょう。プレーでも主務でも、ここぞというときに頼りなる存在でした。こうして一緒に引退できて、嬉しい限りです。笑いある6年間をありがとう。
先輩である菱川峻先生は、「何かを与えられる人になろう」とおっしゃっていました。しかしこうして言葉に起こしてみると、自分はバレー部の人から「与えられる」ことが圧倒的に多かったのだと実感します。信大医バレの目標は、いままでもこれからも「東医体優勝」です。負けたら悔しいし、練習はきついし、優勝を目指さない年が一年くらいあっても不思議ではないはずなのに、この目標はずっと一貫しています。プレイヤーとマネージャーが一丸となって当たり前のようにチームで優勝を目指せるのは、いままで同様にその目標に挑み続けた先輩方がいらっしゃったからです。そして、決して簡単ではないこの目標を常に掲げるからこそ、バレー部は素敵な方々との出会い、互いに「与え合う」ような場所になるのだと思います。そんな環境で6年間過ごせたことに感謝するとともに、先輩方が繋いできた挑戦という炎を、後輩たちがどのように受け継ぎ、燃やしていくのかとても楽しみにしています。
長くて申し訳ありませんが、最後に自分のことを書かせてください。
いつからか僕は、自分の原動力が「勝ちたい」という気持ちではないことに気づきました。信大は優勝を目指すチームですから、「絶対に勝つ。負けたくない。」と意気込んで練習している選手たちに囲まれながら、そんな気持ちでプレーをすることに違和感や申し訳なさを感じることもありました。しかし6年生になり、自分の原動力の正体は「人の喜ぶ姿が見たい」という気持ちに近いと分かりました。「あれだけ努力しているうちのセッターやスパイカーが本領を発揮できるように」、と思う方が自分には向いてると分かったのです。チャンスや二段トスなど、今まではミスを恐れて体が硬くなってしまいましたが、そう考えると不思議と力が抜けました。
原動力は、人それぞれだと思います。チームの目標が「優勝」であっても、自分が無理して「勝ちたい」と思い込む必要はなく、自分の原動力を自覚しておくことが大切なんだと分かりました。これから入部してくる後輩や、その後輩を気遣う立場になる現役部員の皆さんにとって、よりよいチーム作りの参考になれば嬉しいです。
最後になりましたが、OB・OGの方々におかれましては、平素より多大なご支援をいただき誠にありがとうございます。病院実習で気にかけて頂いたり、プレーやチーム作りについてアドバイスを頂いたり、東医体に向けてカンパを頂いたりと、先輩方からの温かかなお心遣いが、長引くコロナ渦にあって一層心に染み入ります。OB・OGの皆様とバレーボールを通してお会いできる日を、そして共に医療に携わる日を心待ちに、これからも精進していきたいと思います。今後とも変わらぬご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。
さて17のラストは、やっぱりこの人ですね。本人とともに膝にも6年間おつかれさまと伝えたい、久保くんお願いします!